AIで描くダンジョン背景|制作過程とサンプル公開

創作ノウハウ

ゲーム制作やイラスト制作において、背景の描き込みは大きな労力がかかる部分です。

そこで今回は AIイラスト生成を使ってダンジョン背景を制作する流れ をご紹介します。
この記事では、実際に生成したサンプル画像も公開しますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

使用したAIツールと環境

今回の背景制作には以下の環境を使用しました。

  • 生成AI:Stable Diffusion(ComfyUI)
  • モデル:ファンタジー系背景に強いLoRAモデル

試行錯誤と失敗例

最初は「background,dungeon」のみのプロンプトで生成しました。
すると…

だいぶ整ったダンジョンが完成しました…
欲しい背景はもっと洞窟のような自然な形のダンジョンだったので、今度は
「background,dungeon,cave」
と”cave”を追加しました。

すると

う~ん、何か違う…。
このまま一つ一つプロンプトを追加して試しても良いと思ったのですが

結論:ChatGPTに任せる

これが一番手っ取り早いです。
今回は上層・中層・下層の3種類欲しかったので

「生成AIで①ダンジョン上層②ダンジョン中層③ダンジョン下層のイラストを作成します。 プロンプトをお願いします。」

このように指示を出しました。
上層のみ例示すると

a fantasy dungeon entrance, upper floor of a dungeon, illuminated by torches, moss-covered stone walls, cracked floor tiles, scattered bones and old wooden barrels, medieval fantasy atmosphere, soft ambient light, slightly foggy background, RPG style, wide-angle view –v 5 –ar 16:9 –style epic

使っているツールなどを教えると、
wide-angle view –v 5 –ar 16:9 –style epic
この部分など不要なプロンプトは省いてくれるかもです。

そのまま打ち込むと

思ってたんと違う…
これをさらにChatGPTに

やや人工的な雰囲気がするので、より自然な土や岩肌が露出している雰囲気でお願いします。

と投げ、かえってきたプロンプトがこちらです。

natural cave entrance resembling a dungeon upper level, earthy walls with exposed rock and roots, scattered moss and vines, faint daylight coming from outside, soft fog, ground covered with dirt and pebbles, mysterious yet inviting atmosphere, fantasy setting, wide cave mouth, no artificial structures –v 5 –ar 16:9 –style epic

再度こちらを打ち込むと

想像していたものに近くなりました!
何枚か生成し、納得いくものができたら良いですが、それでもまだ納得ができない場合、再度ChatGPTに投げることを繰り返します。

最終的に細かい部分は自力でプロンプトをいじる方が効率的に進められます。

完成版サンプル

こちらが完成したダンジョン背景の一部サンプルです。

実際のゲームでは、この背景にキャラクターやUIを合成して使用しています。

まとめと今後の活用

AIを使った背景制作は

ChatGPTに指示出し → 画像生成で確認 → プロンプトの微修正

という流れを押さえれば効率的に進められます。

今回は「ダンジョン背景」を例にしましたが、街並みやフィールド背景でも同じ手法が活用可能です。

実際に完成した背景は、新作ゲームのマップで使用しています。
興味がある方はぜひ完全版をご覧ください。

👉 [完全版はこちら(FANZA)]

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